2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧
皆様 今月もどうもありがとうございました とりまぎれてぼつぼつ休みが出てしまい心苦しい限りですが 来月もよろしくお願いいたします ---------------------------------------------------------------------------------------------- おとうとが月がたべ…
天の口笛を首に巻き カシミアのナイフを腰に差して 歩いていこうここらへんを
二車線の道路をはさんだ 向こう側にここと 同じような田んぼがあって 自分と同じような境遇で ぐrrrrrr毎晩鳴いてる奴が いるってそんなことにわかには 信じられないな耳を澄ましてみても 自分の鳴き声が聞こえるばかり 二車線の道路をはさんだ 向こう側にこ…
適当な展望台から 適当な景色を見たら 適当なあくびが出て 適当な時間がたった 適当に回るレストランで 適当なオレンジ色の 適当なオレンジジュースを飲んだら 適当に甘くて少々弱った 適当に座った席で 適当に付き合ってる人が 適当に話しているので 適当に…
門限破った三日月さんが 尊厳なくしてテキーラに 落ちてく星は半減し夜明けに 光は還元された朝方 ばあさん畑に行くと隠元の 枝に人間が実ってるつかまってる 枝から全員ひきはなし大鍋で ゆでたら変幻自在にもやつらは 枝豆になって金のビールの お伴した金…
金のさくらんぼを 狩りに行こう ここでないどこかへ 明け方の朝露に 足音を忍ばせて 葉に変わった 待ち人たちが茂る木へ きみの夢は鳴くだろう 初めての雨を踏んで ここに来たら さくらんぼ摘んだら どんぐりになった ここはもうどこかじゃない すぐになにも…
ユキダルマーに会いたいな ユキダルマーはどこにいる 銀のさらさらまるでとめ ユキダルマーはどこにいる
白く腐ったキャタピラの おなかに蜜柑の葉を載せて 三つ子の王子は輪になると ぎざぎざ乳歯を研いでいる そろそろ鬘が飛んできて どの木がどの木かわかるはず 病んでる案山子も庭に呼び 今日は夜通しパーティーだ 黒く太ったマツクイムシの おなかにカンナと…
この部屋にはまだ何もない ちょっとした空気のほかには この部屋にはまだ何もない 灰色の気分になって黒で 塗りつぶしたはずの外は 明るくてカーテンがないと この気分が丸見えだと気づいた この部屋にはまだ何もない 灰色の気分のほかには あるだけのダンボ…
あなたは愛してるって言うけれど そういうわけには行かないんじゃないかしら あなたは愛してるって言うけれど 今あたしが舐めている蜜柑色のドロップより はかないものなんじゃないかしら あなたは愛してるって言うけれど あなたが愛してるものはどこにある…
泥棒カササギが鰊くわえて 冷たい目で俺のこと睨んでる 鰊の目の底には池があって 小さな鰊がいっぱい泳いでる その池は前は海と呼ばれていた それから海であることを多少放棄したんだ 池のほとりでへんな弦楽器を よく弾いてたな、ねえ君 下手に出るって知…
長い廊下は 蝋燭だけが 光だった 歩いている途中で 自分の首から上を どこかに 置き忘れていることに 気づいた でも怖くて捜しに 戻れないね 何が? 闇が
カミキリムシに噛み切られてしまったかのように どうしても思い出せない昨日の一ページ ぶらんか ぶらんき ぶらんく ぶらんけ ぶらんこ その落書きになにやらの小癪な解釈くしゅっとつけて 白の ロックバンドが しばらく いなくなったと 思ったら 公園で 毛…
はじまりは いつも君が ひものはじ っこから塩 味した踵ま るめてよた よたと近づ いてチーズ 味のてのひ らをこちら に向けて得 意気に顎を あげたりな んかしてる ところにあ るんだけど 残酷な僕は ひものはじ を奥歯でね ちゃねちゃ 噛んだあと 驚いた顔…
今宵またベッドに横臥して 食べ飽いたビワの不透明な 火の色を憎んでいると 派手な音がしたので窓を開ける はじけ散る光はとりどりのみどり 早い緑遅い緑針葉樹の緑落葉樹の緑 いくらか夜風にわたしの肺は騒いだ 光は消えて闇からはとりどりの光が 葉になっ…
噛みたい気がしたくす玉のその下に 誕生日まで君は鼻ちょうちんなんて出して 眠っちゃってる全然かわいくない こっちには大小とりどりの琵琶の実が 三十八個あしたまでに片付けなきゃならない 一つ食べてみたけどすっぱくておいしくない 朝までこれをひとつ…
皮膚は聞く ぱちぱち ぴちん ぴちぴち ぷちん ぷちぷち ぺちん ぺちぺち ぽちん ぽちぽち ぱちん ぴたぴた ばしゃ ごう があ どう 鳴る季節は今 その音を見よ 倒れて、濡れろ 誰もいためつけずに 今日をありふれさせることなく 終わらせることができると T…
鏡通りにも今日、雨が降って きらきらしたあなたの心を うつしだしてる あじさい濡れる煉瓦の上には 小さな蛙がとびだした 雨靴をとびこえて虹探し あなたは正式な命名を うるわしき季節におこなう 雨粒はぷちぷちと賛同した --------- すみませんまた日付を…
ホームで電車を待っている おいらの電車はなかなか来ない 向こうの線路に電車が来た 水たまり方面の普通列車は いまどきめずらしい1、4両編成で 回り込んだ少年たちが欠けた鼻面を撮る 列車が走り去るとホームに うじゃうじゃいた生き物たちが すっかりい…
将来どこに住みたいか聞かれると きみは平和的な場所に住みたいという きみは理由が平和が好きだからだという 具体的な地名が出ないのはひどく 牧歌的な日常に生きているからなのか 荒涼とした背景があるからなのか それが教育の成果の成果というものなのか …
みなさん はじめまして 今日はわたしのペットを紹介します わたしはシオカラトンボを一匹 頭の中に飼っています そのシオカラトンボには 現実に対する負の走性があって そのせいで今日もわたしは学校を 休んでしまいました あさって手術をして誰かが わたし…
赤い金魚と黒い金魚が 緑の水草をはさんで 金魚鉢の中で にらみあっている 24時間しかもたない 安心感がそろそろ 切れてきたころだから 水玉のカーテンが風に吹かれる 窓際においてやって 日がかげる前に 薬をまいてやるんだ ずいぶん気分が良くなって 目に…
椅子一台しか置けないストックルームで ホッケーの試合について色々友達は 語るけど自分はそんなに好きじゃない 社会的に付き合っているだけだと言う そんなにもうまく話ができるのできっと わたしすらあなたの社会的ペースに巻きこまれて 色々話してしまう…
屋根裏の小窓を開けて 低い声で君の名を呼んだら 君は古い柘榴の木のそばで 白い猫の背を撫でてる 屋根裏の小部屋に行って 古いベッドにもたれて絵本を 読んだら君は湖のそばまで 散歩に行くつもりだと言う 屋根裏の階段を上り くすんだドアノブを回すと う…
...すみません 2日のつもりで書いたら3日になっていました... ----------------------------------------------------------------- 昼のまかないで出た オババの煮込みが あまりにもうまくて 立ったままどんぶりに 顔を突っ込んで食べていたら トイレに行…
今日も晴れときどき釘 町の外れに ありきたりの 荒野があって ありきたりな 風が吹いてる 砂の中に太い釘があって その釘の中に俺は住んでる 用事があれば釘を出ていく そんなの嘘だって みんな言うけど おまえらが便所の中に 住んでたって 俺は何も言わない…