本日の詩

詩なり詩なり

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

090630/23:52/ari-nomi

皆様 今月もどうもありがとうございました とりまぎれてぼつぼつ休みが出てしまい心苦しい限りですが 来月もよろしくお願いいたします ---------------------------------------------------------------------------------------------- おとうとが月がたべ…

090629/23:59/ari-nomi

天の口笛を首に巻き カシミアのナイフを腰に差して 歩いていこうここらへんを

090628/23:56/ari-nomi

二車線の道路をはさんだ 向こう側にここと 同じような田んぼがあって 自分と同じような境遇で ぐrrrrrr毎晩鳴いてる奴が いるってそんなことにわかには 信じられないな耳を澄ましてみても 自分の鳴き声が聞こえるばかり 二車線の道路をはさんだ 向こう側にこ…

090627/0009/ari-nomi

適当な展望台から 適当な景色を見たら 適当なあくびが出て 適当な時間がたった 適当に回るレストランで 適当なオレンジ色の 適当なオレンジジュースを飲んだら 適当に甘くて少々弱った 適当に座った席で 適当に付き合ってる人が 適当に話しているので 適当に…

090626/23:56/ari-nomi

門限破った三日月さんが 尊厳なくしてテキーラに 落ちてく星は半減し夜明けに 光は還元された朝方 ばあさん畑に行くと隠元の 枝に人間が実ってるつかまってる 枝から全員ひきはなし大鍋で ゆでたら変幻自在にもやつらは 枝豆になって金のビールの お伴した金…

090625/00:28/ari-nomi

金のさくらんぼを 狩りに行こう ここでないどこかへ 明け方の朝露に 足音を忍ばせて 葉に変わった 待ち人たちが茂る木へ きみの夢は鳴くだろう 初めての雨を踏んで ここに来たら さくらんぼ摘んだら どんぐりになった ここはもうどこかじゃない すぐになにも…

094023/23:58/ari-nomi

ユキダルマーに会いたいな ユキダルマーはどこにいる 銀のさらさらまるでとめ ユキダルマーはどこにいる

090622/00:14/ari-nomi

白く腐ったキャタピラの おなかに蜜柑の葉を載せて 三つ子の王子は輪になると ぎざぎざ乳歯を研いでいる そろそろ鬘が飛んできて どの木がどの木かわかるはず 病んでる案山子も庭に呼び 今日は夜通しパーティーだ 黒く太ったマツクイムシの おなかにカンナと…

090621/23:33/ari-nomi

この部屋にはまだ何もない ちょっとした空気のほかには この部屋にはまだ何もない 灰色の気分になって黒で 塗りつぶしたはずの外は 明るくてカーテンがないと この気分が丸見えだと気づいた この部屋にはまだ何もない 灰色の気分のほかには あるだけのダンボ…

090620/23:57/ari-nomi

あなたは愛してるって言うけれど そういうわけには行かないんじゃないかしら あなたは愛してるって言うけれど 今あたしが舐めている蜜柑色のドロップより はかないものなんじゃないかしら あなたは愛してるって言うけれど あなたが愛してるものはどこにある…

090619/00:46/ari-nomi

泥棒カササギが鰊くわえて 冷たい目で俺のこと睨んでる 鰊の目の底には池があって 小さな鰊がいっぱい泳いでる その池は前は海と呼ばれていた それから海であることを多少放棄したんだ 池のほとりでへんな弦楽器を よく弾いてたな、ねえ君 下手に出るって知…

090617/23:55/ari-nomi

長い廊下は 蝋燭だけが 光だった 歩いている途中で 自分の首から上を どこかに 置き忘れていることに 気づいた でも怖くて捜しに 戻れないね 何が? 闇が

090616/23:50/ari-nomi

カミキリムシに噛み切られてしまったかのように どうしても思い出せない昨日の一ページ ぶらんか ぶらんき ぶらんく ぶらんけ ぶらんこ その落書きになにやらの小癪な解釈くしゅっとつけて 白の ロックバンドが しばらく いなくなったと 思ったら 公園で 毛…

090616/23:57/ari-nomi

はじまりは いつも君が ひものはじ っこから塩 味した踵ま るめてよた よたと近づ いてチーズ 味のてのひ らをこちら に向けて得 意気に顎を あげたりな んかしてる ところにあ るんだけど 残酷な僕は ひものはじ を奥歯でね ちゃねちゃ 噛んだあと 驚いた顔…

090614/22:39/ari-nomi

今宵またベッドに横臥して 食べ飽いたビワの不透明な 火の色を憎んでいると 派手な音がしたので窓を開ける はじけ散る光はとりどりのみどり 早い緑遅い緑針葉樹の緑落葉樹の緑 いくらか夜風にわたしの肺は騒いだ 光は消えて闇からはとりどりの光が 葉になっ…

0900613/23:56/ari-nomi

噛みたい気がしたくす玉のその下に 誕生日まで君は鼻ちょうちんなんて出して 眠っちゃってる全然かわいくない こっちには大小とりどりの琵琶の実が 三十八個あしたまでに片付けなきゃならない 一つ食べてみたけどすっぱくておいしくない 朝までこれをひとつ…

090612/23:32/ari-nomi

皮膚は聞く ぱちぱち ぴちん ぴちぴち ぷちん ぷちぷち ぺちん ぺちぺち ぽちん ぽちぽち ぱちん ぴたぴた ばしゃ ごう があ どう 鳴る季節は今 その音を見よ 倒れて、濡れろ 誰もいためつけずに 今日をありふれさせることなく 終わらせることができると T…

090611/00:30/ari-nomi

鏡通りにも今日、雨が降って きらきらしたあなたの心を うつしだしてる あじさい濡れる煉瓦の上には 小さな蛙がとびだした 雨靴をとびこえて虹探し あなたは正式な命名を うるわしき季節におこなう 雨粒はぷちぷちと賛同した --------- すみませんまた日付を…

090609/23:55/ari-nomi

ホームで電車を待っている おいらの電車はなかなか来ない 向こうの線路に電車が来た 水たまり方面の普通列車は いまどきめずらしい1、4両編成で 回り込んだ少年たちが欠けた鼻面を撮る 列車が走り去るとホームに うじゃうじゃいた生き物たちが すっかりい…

090608/23:58/ari-nomi

将来どこに住みたいか聞かれると きみは平和的な場所に住みたいという きみは理由が平和が好きだからだという 具体的な地名が出ないのはひどく 牧歌的な日常に生きているからなのか 荒涼とした背景があるからなのか それが教育の成果の成果というものなのか …

090607/23:43(昨日の続き(に見えないかもしれませんが・・)/ari-nomi

みなさん はじめまして 今日はわたしのペットを紹介します わたしはシオカラトンボを一匹 頭の中に飼っています そのシオカラトンボには 現実に対する負の走性があって そのせいで今日もわたしは学校を 休んでしまいました あさって手術をして誰かが わたし…

090606/23:58/ari-nomi

赤い金魚と黒い金魚が 緑の水草をはさんで 金魚鉢の中で にらみあっている 24時間しかもたない 安心感がそろそろ 切れてきたころだから 水玉のカーテンが風に吹かれる 窓際においてやって 日がかげる前に 薬をまいてやるんだ ずいぶん気分が良くなって 目に…

090605/23:56/ari-nomi/kaigi

椅子一台しか置けないストックルームで ホッケーの試合について色々友達は 語るけど自分はそんなに好きじゃない 社会的に付き合っているだけだと言う そんなにもうまく話ができるのできっと わたしすらあなたの社会的ペースに巻きこまれて 色々話してしまう…

090604/23:57/ari-nomi

屋根裏の小窓を開けて 低い声で君の名を呼んだら 君は古い柘榴の木のそばで 白い猫の背を撫でてる 屋根裏の小部屋に行って 古いベッドにもたれて絵本を 読んだら君は湖のそばまで 散歩に行くつもりだと言う 屋根裏の階段を上り くすんだドアノブを回すと う…

090602/23:59/ari-nomi

...すみません 2日のつもりで書いたら3日になっていました... ----------------------------------------------------------------- 昼のまかないで出た オババの煮込みが あまりにもうまくて 立ったままどんぶりに 顔を突っ込んで食べていたら トイレに行…

090601/23:54/ari-nomi

今日も晴れときどき釘 町の外れに ありきたりの 荒野があって ありきたりな 風が吹いてる 砂の中に太い釘があって その釘の中に俺は住んでる 用事があれば釘を出ていく そんなの嘘だって みんな言うけど おまえらが便所の中に 住んでたって 俺は何も言わない…