本日の詩

詩なり詩なり

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

20200619

そのうち ひとりで 生きられ ろように なるやろ死ぬ時は だいだい ひとりや

20200616

まる 来る まるまるまるまるところどころ まふってしながら来るさんかく 来る さんかくさんかくさんかくときどき つかれてたちどまりながらしかく 来る しかくしかくしかくああ かくかくしかじかでって 説明せずにはいられないあとで あいつも来るよ 来るっ…

20200608

ありとあらゆる ものをつくねた つくねてぬくぬく 部屋から清潔感の排除 放逸に肢体を広げる衣類 縄張りを登記する雑紙 合間で戦闘放棄した菓子袋 淫靡にならんで寝転んだ何かの瓶と瓶 脱皮するベルト 自分からは連絡しないスプレー缶 あるいは生息するレジ…

20200607

7月のビー玉に 思い出を閉じ込めて 8月の夕暮れに 庭のクチナシと柿の木の 間に埋めた しっとりした土の中に 見つけたミミズは 地面の内臓 日焼けしたふくらはぎに 何匹も飛びかかる蚊は 汗の友だち あれを掘り出して あらゆる青い草いきれ あらぬる塩っぱい…

20200606

世界が優しく破滅していくなら 桜桃を如月の水盆に 充たして ゆっくり正気を手放していこう 誰にも気づかれないやり方で カピバラの目付きで世界が優しく破滅していくなら 内腿に刻んだ音符を 水無月の気団に転送して ここのパッサカリアは 空の魚より美味 …