本日の詩

詩なり詩なり

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

090531/23:56/ari-nomi

マッシロさんは純粋なコピーを脱いで モリオさんは完璧な状況に飛んだ フライトスケジュールはよく触らせてもらった ベンチの金具に書いてあるから舐めてみな 二人は肺炎を発症したようだから コドモはカウボーイのことを考えてる だってカウボーイが年を取…

090530/23:58/ari-nomi

雷に砂が混じって 稲妻が曲がらない 直線が脳天を直撃して 今日も眠れない 干草のような髪は すっかり焦げて 枕が真っ黒になった

095029/23:26/ari-nomi

明日が近づいてくるけれど 明日がひざまづいてたって 近づいて欲しくないときって あるよね、だって、だって

090528/23:53/ari-nomi

燕に切られた午後二時に 空色の砦を 君のロキソに混ぜたなら 無辺の大地に 地獄絵図を広げ その上で骨をくつろげて 水筒のお茶で 飲みほしてくれるのかしら 我慢できずに ピクニック、弁当、にやにや笑い 砕いた骨を ご飯にかけて もう 砦の色は 効いてるの…

090527/23:59/ari-nomi

最近 両手から 鉄のにおいがする そのうち 手のひらから ちょっとずつ 鉄になっていくのかな 全身鉄に なったら あたし 鉄になった人と 呼ばれるのかしら 人の形をした 鉄と呼ばれるのかしら 誰かに溶かされて しまうのかしら

090526/23:55/ari-nomi

ちょっと転んでとなりを見たら アーモンドも転んでいた ちょっと笑ってとなりを見たら ピーナツも笑っていた 黒ゴマたちは集まって大移動を始め 鉄橋の錆にはりついて風雨をしのぐ もっといい香りの野原を探して かたまって地面を這っていった

090525/23:50/ari-nomi

花屋は花を切っており 床屋は髪を切っている 銀行は金を貸しており くじ屋はくじを売りまくる ララレレを早期発見すれば リリルルになる前に 早期治療も可能かもしれない 早期治癒とは限らなくて レレロロになったら僧院に行って 回廊の柱にもたれてうつむく…

090524/23:59/ari-nomi

もしも 夜がなかったら エイヒレと あたりめの あいだで いつまでも 右往左往

090523/23:55/ari-nomi

スピンして 落ちてゆく 水のない 井戸の底 白い床に 当たって砕け散る

090522/23:33/(なんとなくツヅキ?)/ari-nomi

この国の交通法規は複雑で 九色の信号が交差点にある 来国人は誰も戸惑うがなにしろ 人々は信号を見ていないので そうたいして問題はないらしい この国の交通法規は厳重で 皮付きの果物を食べながら 通りを歩いてはいけない 以前だれかが捨てたバナナの皮に…

090521/23:20/(またツヅキ?)/ari-nomi

交差点でしっぽだけ取り逃がした 接触ポチは月見運転 手に手を取って、そこから、 仮に事故だとして 歩道橋の上にはもう食べられない ドッグフードが点々と、発熱した 二人は確かに目撃していた、路肩の耳を

090520/23:46/ツヅキ?/ari-nomi

今日はツイてる 月がついてくる 駆ける後ろの短い影

090519/23:59/ari-nomi

月の光に 窓の風 なんて長い日

090518/23:53/ari-nomi

オーケー君がよくわかっていないというのは よくわかったしかし問題はせっかくの角を 曲がったらまさかの坂があったということで おそろしいことに僕もまたわかっていない ということを君がわかっていないということだ サヤエンドウの筋を取っているうちに …

090517/23:49/ari-nomi

できあがった小さなあごは ほっそりして先がとがっている 口を開けると赤い歯ぐきと 真っ白な牙があらわれる 丸い背中と丸い耳と丸い目と とがったところはどこにも ないと見えていたのに 口を開けると見事な牙が見える そろそろまた雨がふるから 土の中にも…

090516/23:51/ari-nomi

雨の中 町じゅうのにおいが からだに しみついてくる 明日になったら 町は わたしから 出てゆくとしても 背中ごしに虹

090515/23:22/ari-nomi

きれいに洗った マーマレイドジャムの空き瓶に とらえられてしまった 透明で外が良く見える ここには土も水も食べ物もない 瓶の蓋は開けられない できるのはもぞもぞと動き回ることだけ 瓶の外にはマルハナバチの死骸が 見える、それは乾いてかさかさしてい…

090514/22:11/ari-nomi

しまった、 こんな道を 取るんじゃなかった そう言うと すれちがった クラウンは にやりと笑って 姿を消した また闇と静寂 急坂にひとり残された 鴉の羽音が空耳だ 夜が明ければ 坂の終わりが見える おまえがそこに いるかはわからない あいつの笑顔に この…

090513/23:38

不十分な緑を添えて 抵抗器Ⅰと抵抗器Ⅱの間に 金魚の尾びれがひらひらしている 水のない世界は あまりにも乾いていて 鱗はまるきり火傷した 太陽はこのうえなく白く 光って目はもう つぶれてしまった ぐみの実は不十分に緑で 熟さないうちに気晴らしに 摘まれ…

090512/23:39

それどころじゃ なかったんだけど まっさかさまに 落ちているうちに なんだか 眠くなってしまったんだな まっさかさまに 落ちているうちに つい うたたねしちゃったんだ こんな悲劇のさなかなんだから 現実逃避しちゃったんだ まっさかさまに 落ちているうち…

090511/23:47

It grew, but it withered She bore, but she killed They fought, but they lost He made, but he destroyed They loved, but they hated I lived, but I died We all did our best, but did nothing We did nothing, but the time just held us just held …

090510/23:22

All around the rice fields Dark after dark as it used to Like ink in the bottle on your side Frogs have started croaking They say, summer, summer, summer Hear? Say, summer, summer, summer

090509/22:41

LIKE A SCAR YOU REMAIN IN MY HEART LIKE A STAIN YOU REMAIN IN MY MIND LIKE MOLD YOU REMAIN IN MY STALE SPIRIT LIKE RUST YOU REMAIN IN MY SOBBING SOUL LIKE BLOOD YOU REMAIN IN MY LASTING PAIN

090508/22:45

昨日はごめんなさいお待ちになっていた方がいらっしゃったら。 ちょっと疲れて寝てしまってタイミングを逃してしまい。 ------------------------------------------------------- 忘れられた翼に関して なにか思い出せるだろうか 道路の敷石に関して 噂に関…

090506/21:36(一種昨日の続き;秘密)

あなたが昨夜言ったとおり あなたはどこにでもいる あなたはここにもいる あなたの肉体はいなくても あなたは確かにここにいる わたしはあなたを笑わせる わたしはあなたをいらだたせる わたしはあなたを驚かせる あなたは至るところにいて だからわたしはど…

090505/22:24

ちかごろわたしは東京で 10軒お店をまかされて アクアマリンの軽薄な淡さ 忘れられた琥珀たち 頑固な銀と 騙されそうな水晶と 噛みたい青のターコイズ 冗談みたいなアメジスト お高くとまった白金と 孤独を愛するゴールドと おしゃべりしてる珊瑚たち ダイ…

090504/22:26

待っときな かたつむり 雨はまだ 降らないぜ ぐるぐるの 殻の中で ラ・カンパネラ でも聴いて 待っときな あれを聴くと 舌がもつれて おれはうまく 嘘がつけない ぐるぐるの 殻の中で ラ・カンパネラ 雨の音と あの人の嗚咽 にむしろ似た

090503/23:47

海面よりずっとうえのほうで 白い橋を渡っていた 橋の幅はひとりぶんで せまいうえによく揺れる 落っこちたりしない 落っこちたりしない と 言い聞かせながら わたるあいだになぜか 先行者に自分の 人生を イッショウケンメイ 弁明してるんだ もうほとんど汗…

090502/23:55

というわけで突然に やってきたもので ございますから太陽は ひぐらし日差しを 重くして 五月の街に沈殿する いまや湖底の堆積物が 厚いか浅いかそんなこと 隕石落下で地球外物質の 小片が湖辺に飛翔したか そんなこと 五月の日差しに比べれば 運命の腐敗を…

090501/23:30

五月の光は 四月の金剛石の光のように あまねく 事物にふりそそいで 24カラットの光のつぶたちで 茫洋とした覚醒を 促したりはしないけれど 五月の光は だんだん 事物にしみていって 春の色を ひらたくすいこむと それぞれの あたらしい色を はきだして 帰…