本日の詩

詩なり詩なり

090513/23:38

不十分な緑を添えて

抵抗器Ⅰと抵抗器Ⅱの間に

金魚の尾びれがひらひらしている

水のない世界は

あまりにも乾いていて

鱗はまるきり火傷した

太陽はこのうえなく白く

光って目はもう

つぶれてしまった

ぐみの実は不十分に緑で

熟さないうちに気晴らしに

摘まれてばかりいる

卵焼きと北風のように

不在とコンデンサーを

比べるのは間違っています

さえない顔をしてあたしは言う

それはいわゆる独り言という

熟さないぐみの実のように

あたしの皮膚はざらざらしている