本日の詩

詩なり詩なり

090514/22:11/ari-nomi

しまった、

こんな道を

取るんじゃなかった



そう言うと

すれちがった

クラウンは

にやりと笑って

姿を消した



また闇と静寂

急坂にひとり残された

鴉の羽音が空耳だ



夜が明ければ

坂の終わりが見える

おまえがそこに

いるかはわからない



あいつの笑顔に

この不味い闇


わかっていたが

この厄介な角度

わかっていたが

この面倒な戯画

この煩雑な模索