本日の詩

詩なり詩なり

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

20130323-3

とうとう今日、金木犀の木の下で、春も盛りになる前に死んだ、彼女は言う 「どうしよう」全くもう本当に厄介な時に彼らは まだ生きてるのだ、あの死んだ猫の100倍長く生きて、もはや、他人の家の庭の 小さい花びらがこの上なくかぐわしくかおる 金木犀の木の…

20140323-2

彼らは生きた猫だって死んだ猫だって できるだけ関わらず生きて来たのに 生きた猫は絶えず庭をうろついていて 犬走りをたたっと走りぬけていったし (これじゃまるで猫走りだ) 今度は今度でどこの馬の骨とも知れない猫が死骸となって、少なくとも全然 動かな…

20140323

今日、彼らの庭で一匹の猫が死んだ 勿論、そんなことはこれまでなかった 彼女は家に入って来るなり言ったのだ 「猫が死んでる」 そこで彼はこう聞くしかなかった 「どこで」 そりゃないだろうさこの期に及んでそんな質問 しかし彼女はこう答えるしかなかった…