本日の詩

詩なり詩なり

20130323-3

とうとう今日、金木犀の木の下で、春も盛りになる前に死んだ、彼女は言う
「どうしよう」全くもう本当に厄介な時に彼らは
まだ生きてるのだ、あの死んだ猫の100倍長く生きて、もはや、他人の家の庭の
小さい花びらがこの上なくかぐわしくかおる
金木犀の木の下で長々と体を
寝そべらかして、堂々と横たわる死体と
なって、ちゃっかりと他人様に片付けてもらおうなんて思い及ばないところに
来てしまった人類のはじっこのほうでせいぜい
(続く