本日の詩

詩なり詩なり

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

20110504-1

もし世界が金と銀とでできていて 完璧な水たまりが雪に振り落ちる 桜桃だとしたら やはりレモンの一部を 楽園に忘れて来てしまったのだろう 昔一度スーパーマーケットの駐車場で 迷子になってから 迷子になってしまった 迷子になってしまった 迷子になってし…

画家について(未完)20120227

心に向かって ピカソは刺さる、それは物語 クレーは夢見させる、君は希望 サエキは燃やす、君は命 カンディンスキーは動いている クマガイは俳句、日常にあるべきもの モディリアーニは思い出、あるいは恋、 そして明日(来ないかもしれない) カサイは箱のチョ…

‘春に'20110504-3

止まることもできず どこまでも空の彼方へと 飛んで行き今もまだ 飛びながら どこかで春を 告げているのでしょう、 “、、、の花は、、、”いつもどこかが “、、、の花は、、、”春だから 羽がちぎれるまで飛びつづけて 血を吐くまで歌いつづけて 喉が裂けるま…

‘春に'20110504-2

あなたが誰だか知らないけれど あなたのために歌います “桜の木は満開になると 散った花びらの方が多いくらい” 何度も何度も繰り返し 耳に残る旋律で 歌いながら飛び回り とうとうそれが頭の中の夢で 飛ぶ幻か いつか見た思い出か 今目の前の現実か とうとう…

‘春に'20110504-1

羽よりも軽い午後に 鳥よりも明るい春に 窓辺に頬杖ついて 眠れない夜見そこなった 夢に思い耽っておりますと チェリークリーム色した春告鳥が やって来て言うには 囀りましょうか お嬢さん 嘲りましょうか お姉さん 憚りましょうか おばさん 蔑みましょうか…

201103*20110816*20120215完

夜空にとって私達はもうそんなに重くなかった 電車に乗ったり挨拶したり くだらない目標なんか書かされてる、今もそんな長い夢を見ている (完)

201103*20110816*20120215完-3

これは極上の授け物だと言わんばかりに とうとうどの一頭も私の顔、私の鼻、私の口、 私の息、そのものを浴びようと ちょっとした混雑と、息もつけない 圧迫のなかで、私は 気を失いかけた、 ところでどうやら彼らは 満足したらしい 彼らの鼻面で寄ってたか…

201103*20110816*20120215完-2

そのうちの一頭が私に近づいて くしゃくしゃの髪の中に鼻先を埋めると 一頭 また一頭 銀の二頭 銀の三頭 たてがみと額の毛で柔らかに周りの闇を 払いながら私の周りに集まって 私の 衿元や袖口から、私の皮膚にひんやりとした 銀のナイフの舌を当てると

201103*20110816*20120215完-1

※タイトルに関して、いつもと違っているので御不審な方へ---2011年3月の未完成作を、同年8月に一旦完成させたものの、2012年2月15日に、さらに補足した、ということです。後ろの番号は、続き番号で、これは勝手ながら、携帯で一度に上げるのが、しんどい長さ…

20110301No3

放たれた 小犬のごとく 花咲きぬ

20110301No2

仮定法 誰も言い得ぬ 欲求を 午後の 小部屋の 蝿ぞ 持ち得る

20110301No1

さくさくと 新雪の道 目盛りけり

20110208-8

明日かえるの医者と会うでしょう かえるは今度はきっと 「これは、ますます、いけませんな」 と言うにちがいありません 私はこれに銀の水差し金の椀を 賭けたっていいんだが、 私が森に行けなくなっても かえるに往診を頼もうと思っています 私はきっと最後…