止まることもできず
どこまでも空の彼方へと
飛んで行き今もまだ
飛びながら どこかで春を
告げているのでしょう、
“、、、の花は、、、”いつもどこかが
“、、、の花は、、、”春だから
羽がちぎれるまで飛びつづけて
血を吐くまで歌いつづけて
喉が裂けるまで告げつづけるのでしょう
“満開になるとその時には既に
散った花びらの方が多いのです
散ってしまった花びらの方が”そういうわけで
この世はいつもどこかが
春にならずにいられない
(完)