本日の詩

詩なり詩なり

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

20190430

赤いものは 赤い味 口ではちきれて満ちる いちご トマト クランベリー さくらんぼ 赤のすぐり 紫がかったすもも 黄のものは 黄色によっては 黄色の味かみしめると光る マンゴー かぼちゃ あんず でも レモンや パイナップルは 白い味 緑のものは 緑の味する …

20190428

うほほ やすみ やすみ 夜ふかして 悪いことする 日曜日 誰も 知らない 海では鯨も泳いでる

20190423

へへへ 黄鶲が焚き火に見えた 午後3時 道路の拡幅工事も 終わり 4月の下旬は 5月の始まり

20190422

生まれるといえば 死に感染するというわけで ところが不幸なできごとを 引き寄せないかぎり ほとんどめったに 早々と発症したりしない それをいいことに すはまを渋茶とゆっくり 嗜んだり 今年こそは手製の 切干大根を作ろうと 意気込んだり 人によっては お…

20190415

ぬばたまの黒き頭の コーヒーとこれしきの 数式ついに腹に堪えかねて 鍋敷の下敷きになる 風呂敷にピロシキ包み 人目ひそんで川べりをゆく 蝙蝠の心とは裏腹に 金色の光あふるる 敷島のくまなく春にくまなく春に ああもぐもぐうれしき春に なりにけるかも

20190403

まりる 誰にも見つからないように 隠れておいで このはこの中に 大丈夫 君のことは 忘れない ときどき来て 必要なものはあげるから まりる そこに君が 隠しておくのが すべての悪事を 免罪する もちろん最大の悪事は 君をそこに 閉じ込めておくこと 大丈夫 …

20190402

肝臓をいっぱい集めるために たくさんの人を狩らなきゃならなかった それでも頑張りましたんですだから 褒めてほしくてしかたがない へとへとになりながらだってそれを ぎゅっとつめこんだ缶詰にして 足のわりいおじいちゃんに 届けたかったから 本当の血の…

20190401

土曜日のカレン 花束をかかえて 髪が肩で揺れてる チューリップは 朝焼けのピンク 広い交差点の 銀行の前で野良犬が しきりに路面の 匂いかいでる 橋の上で彼は それを見ている 風に浮き立つ町の 空気 自転車で横を通りすぎた カーキのパーカの 少年の魂は …