本日の詩

詩なり詩なり

2017-01-01から1年間の記事一覧

20171026

秋之三句: 秋の実の侮りがたき重さ哉 紅葉染むオレンジピール噛みしだく 秋凄し好きにしてよしモッツァレラ 追加一句: 茹で栗をクリームと食う罪深さ 皿に追加名句より: 柿食へば腹が鳴るなり夜十時 今日、私は食欲魔神になった 神よ許したまへ ちよつとはお…

20170819

それから と、砂糖を少しずつなめながら カミノケカツギは言った 君が退屈しないように 靴の中に入れといてあげるよ 私はすごーく眠かったので 実際何を入れといてくれるのか もうたいして興味はなかった 話し終わったからには 安心して眠りにつけるような …

20170807

おはようって言ったから はよって言ったらうーは どこに行ったのって聞くから おーはどこに行ったのって なんで聞かないのって言ったら おーはどこに行ったのって言うから ちょいとお隣にお醤油借りに 行ってるて言ったら お隣のひと何してる人って聞くから …

20170806

夏の太陽が私の髪を 海藻のように真っ黒く 途方もなく放恣に濡れて 節度なく揺れていた長い髪を 少しずつ黄色に変えてしまった 夜になるとベッドの下に 潜んでいた謎の魚の目魚が 闇の中を音もなく泳ぎ出して 黄色くなった私の髪の先の方を 少しずつかじって…

20170711

お気に入りの靴を はいて歩いたら クツクツ笑ってた やっぱりこの靴が好き

20170710明日の。

君らはそれじゃ 幸せになれないって いうかもしんないけど そっちの言うそれは こっちには幸せなんか じゃないんだな 栗とどんぐりくらい違う どんぐりでわくわくするような モンブランは作れないや

20170709

たいのようがオイラが昨日 浴室で見つけたちっちゃい ごきのぶりともっとちっちゃい ごきのぷりに死のスプレー 噴射フンシャしたように ひかりのつぶつぶをオイラに 噴射しすぎるからオイラの くびとてくびとあくびに ぶつぶつができてすっかり弱った オイラ…

20170705

夏すぎて〜 何にも〜 やる気が〜 出てこない〜 駅のぷ〜子は もう来ない〜 どんぐり色した お気に入り〜 暑すぎて〜 秋まで待とう〜 有意義な〜 事をするのは〜

20170704

小さな台風は 進むのが早い こいつは小さくても のろのろ進む ちょっと変わってるんだ うんと圧縮して キャンプに持ってく 2日目の夜の勉強会と 3日目の学習発表会を 吹き飛ばすぞ 冷静なダイが言う 吹き飛ばないと思うよ 別日になるだけだ 無駄に疲れる日が…

20170703(ソーダ金魚のひみつ;話しかけるとソーダって言って声は小さくて聞こえないけどソーダみたいなあわを出す。ただし小さな子には聞こえることもあるみたい)

ソーダの金魚の蜜の 雀のしっぽの樋の 瀬の瀬のへの カッパの葉っぱを もらって横断歩道の 真ん中で昨日着てた カッパに葉っぱ#123 とんで6もどってnを もらってさっさと ズラッキーは うま面かったのさ ヅラ買った鶉も飼って 雨やみの中◯も刈って △にした…

20170702

うわ 7月 とうとう来たな あつはなついから なんにもしたくない でもプールだけは 別だよなて言て 帰りに君はりんごアイス僕 ちゃんはあんずアイス買って 君の妹がガサガサの服来て 迎えに来てたんだ 妹の肩にはカマキリがくっついて そいつはまだ子どもだっ…

20170614

珍しく薔薇は怒っている 私が美しく咲く前に みんなが世界を壊してしまうだろう

20170611

どうだろう 君が雷で 僕が虹で というのは 君が鋭利な現実で 僕が茫洋とした夢 あるいは 君が断固たる直説法で 僕が曖昧な接続法 二人はどう見たって 逆を生きてるように見える つまりは空を欺いたまま 雨を補完する アミューズとデザート

20170610

夏の玉蜀黍は言った 私は強く 私は美しい 夏の玉蜀黍は枯れた 実の入るずっと前に 立ったまま枯れた 私はその光景を思い出す 魚の目玉で一杯になった 海浜の構造線をひっくり返す前に まだ一度も玉蜀黍を 見たことがないので 実際にひっくり返すのは グリー…

20160317

アンコールに応えて手を振ったり ジャングルの奥地に迷い込んだりするより アルコールに溺れて人生を棒に降ったり 岡山にも珍しく雨が降ったり ギャンブルにお金をつぎ込んだりする方が 平凡だけどまずまずのめりこんだ選択って みんなが言ってたんだもん死…

20170316旬な感じの悪夢作ってみた❤

夢に強欲かたつむり団を名乗る少年少女、のふりをした超高齢高齢そこそこ高齢あわせて胸も蓋がる峰も重なる 老齢のローレライみたいな死ぬ死ぬ 詐欺集団が現れて愚にもつかない たぬきで私を責め立てている間 魘されながら促されて何度も目覚めそ うになりな…

20170314

もうこれでお暇することにします おへそがそんなことを言い出したのは 真夜中も夜の2時それはちょっと困る

20170311春だよね

春だよね もう春だよね 春だよね ああ春だよね また春だよね

20170223

誰のものでもありません あなたのものでも 彼のものでも のものでも ものでも のでも ない いやもちろん自分自身のものですら ない 死と無私と無視との すれすれのところで 満喫する低空飛行 春は近く そして もう 通り過ぎていたのです

20170216

知らせられないお知らせとか 寄せていけないよさこい節だとか 立ち現れるのに時間がかかる他者の 顔だったり 粉雪が届かずとうとう始まらなかった 冬だったり あの一年は長い失敗だったが来ない 来客にもこいでも進まない自転車にも 甘くない甘酒にも辛くな…