本日の詩

詩なり詩なり

201103*20110816*20120215完-3

これは極上の授け物だと言わんばかりに

とうとうどの一頭も私の顔、私の鼻、私の口、

私の息、そのものを浴びようと

ちょっとした混雑と、息もつけない

圧迫のなかで、私は

気を失いかけた、

ところでどうやら彼らは

満足したらしい

彼らの鼻面で寄ってたかって

一番小さな、まだ光も半端な一頭の

背なに乗せると、そいつはつぶら

瞳を炎のように輝かして

地面を蹴り出した

夜空へ