本日の詩

詩なり詩なり

‘春に'20110504-1

羽よりも軽い午後に

鳥よりも明るい春に

窓辺に頬杖ついて

眠れない夜見そこなった

夢に思い耽っておりますと

チェリークリーム色した春告鳥が

やって来て言うには

囀りましょうか お嬢さん

嘲りましょうか お姉さん

憚りましょうか おばさん

蔑みましょうか おばあさん

そこで私は言いました

鳴いてみなさい 鳴いてみなさい

私が誰だか知っているなら

春告鳥は窓辺をめぐって飛びながら