本日の詩

詩なり詩なり

090501/23:30

五月の光は

四月の金剛石の光のように

あまねく

事物にふりそそいで

24カラットの光のつぶたちで

茫洋とした覚醒を

促したりはしないけれど


五月の光は

だんだん

事物にしみていって

春の色を

ひらたくすいこむと

それぞれの

あたらしい色を

はきだして

帰ってゆく


こうしてみんな

五月には

なにもかわらない

風景を目にしても

あたらしい世界を

目にしている


こうしてみんな

あたらしい色を

もらうのだから

まえとおなじ

まなざしにも

ほら

やどる

あたらしい思い