海面よりずっとうえのほうで
白い橋を渡っていた
橋の幅はひとりぶんで
せまいうえによく揺れる
落っこちたりしない
落っこちたりしない
と
言い聞かせながら
わたるあいだになぜか
先行者に自分の
人生を
イッショウケンメイ
弁明してるんだ
もうほとんど汗をかきながら
もうほとんど汗をかきながら
到着点には神社があって
神主がなぜそこに神社があるのか
イッショウケンメイ
説明してるんだ
彼はおかしな帽子みたいなの
かぶってたずっとそれを見てた
神社を出ると君がいて
そうしてそれはわかっていた
キスをしようとした
うまくできないってそれは
わかっていたのに
弱ってるときに海風はきついな