本日の詩

詩なり詩なり

090614/22:39/ari-nomi

今宵またベッドに横臥して

食べ飽いたビワの不透明な

火の色を憎んでいると

派手な音がしたので窓を開ける

はじけ散る光はとりどりのみどり

早い緑遅い緑針葉樹の緑落葉樹の緑

いくらか夜風にわたしの肺は騒いだ

光は消えて闇からはとりどりの光が

葉になって降ってくる

風に乗ってこの窓辺にも来る

ああどうして手を伸ばしてつかんだ

ミントの葉と夏みかんの葉と名前の

知らない一枚の葉これをどうしよう

わたしはビワよりブルーベリーが好き

こんどはしめったラベンダーの

花火を見せて、夜よ、きみが許すなら