#練習用
ご無沙汰しておりまして、失礼しました。 書けなくて。 = = = = = = = 喜ばせるために、土の 匂いを喜ばせるために 君は 玉ねぎの舌を 春のときめく陽に 深く挿して つぶれる光の小鬼達を 愉快な森に仕立てていた 緑の海の 深海魚のように、君は抉り…
君は春の泥の中から生まれた それは君が 泥であるということを証明しない 血や水や光からではなく 君は泥の中から生まれた またとない高貴な香り 春の 狂奔の中から君は生まれた ああ、 そうだ 僕は春の泥の中から生まれた それは僕が 泥であることを証明し…
雨 だんだん年を取って みんなが大人になる間 私はサンショウウオになった だんだん雨が好きになった 年を取って だんだんサンショウウオになったから 雨のときだけ 外に出て行く いつもは色々な物の下に隠れている 知ってるでしょ? 世界は危険に満ちている…
長い廊下は 蝋燭だけが 光だった 歩いている途中で 自分の首から上を どこかに 置き忘れていることに 気づいた でも怖くて捜しに 戻れないね 何が? 闇が
てんとう虫 春の光を受けて 翼を開いて 飛んで来い 飛んできて この手のひらに とまっておくれ てんとう虫 てんとう虫 春の日は 光のしずくを まきちらして アスファルトも 線路沿いの柵も どこもかしこも きらめいた おまえは この手にとまって あともう少…