2024-02-05 240205 はだしで水のへりをあるいていく 水が触れないように 長く弧を描いた砂の浜 足には小さな指が五本いて それぞれに春を感じようとする 足首のあたりで折った 白のジーンズは光を受け ハサミで値札を切ったときのことを 思い出す この弧は長くて 水はどこまでも続いている はだしでどこまで歩いて行けばよいのだろう 少しの機構を残して なにかひどく 空虚な規範を抱えているのが 重い