本日の詩

詩なり詩なり

240205

はだしで水のへりをあるいていく

水が触れないように

長く弧を描いた砂の浜

足には小さな指が五本いて

それぞれに春を感じようとする

足首のあたりで折った

白のジーンズは光を受け

ハサミで値札を切ったときのことを

思い出す

 

この弧は長くて

水はどこまでも続いている

はだしでどこまで歩いて行けばよいのだろう

 

少しの機構を残して

なにかひどく

空虚な規範を抱えているのが

重い