本日の詩

詩なり詩なり

220125

君の靴の中に
どんぐりが飛び込んだ
どうにかしてそのへんの
地面には落ちたくなかったから

へのへのもへじの軌道を描いて
靴の中に着地した

君のなめらかな髪が
おりからの山風に
押し流されるよこしまな心のように
たなびく間に

君は膝の土を払って
立ち上がり坂道の途中で
取り残された小島のような靴を
履きなおす

ダケカンバは夢の中でもうなずく

君は再びあるきだす
ドングリを乗せて