2022-01-25 220125 君の靴の中に どんぐりが飛び込んだ どうにかしてそのへんの 地面には落ちたくなかったからへのへのもへじの軌道を描いて 靴の中に着地した君のなめらかな髪が おりからの山風に 押し流されるよこしまな心のように たなびく間に君は膝の土を払って 立ち上がり坂道の途中で 取り残された小島のような靴を 履きなおすダケカンバは夢の中でもうなずく君は再びあるきだす ドングリを乗せて