本日の詩

詩なり詩なり

220119

沈んだ吐息が
互いの行く先をまさぐりあう
都市の横顔の
片目は涙ごとえぐられて
木の実が埋め込まれている
それは思い出せないほど
痛ましい幸せの香り

倒れた住民の
幸福な思い出のポケットから
散らばった

夜はこうした都市の特権
等しく市民に孤独を嗜む儚さを与え
剥き出しの自由から
奪うのはもうひとつの目
でなければ何