紙風味の巨大つぶつぶが
黎明に平明に蒙昧に芳しく
この世の書きなぐる鬼を通って
まだ無下に佇んでいるのです
誠心誠意春の眠りに溺れて
徹頭徹尾夏の目覚めに焦がれて
つぶつぶ煮えたぎるのです
地獄の釜に完膚なきまで
溶かされるのです
今はもう秋ましたぬき
つぶらな瞳によこしまな
焔を水のごとく仄かに湛えて
まるっきり斜めの
極限で途方もない夕焼けを試しては
もぐもぐ栗きんとんを貪りくたびれ果てて
る
紙風味の巨大つぶつぶが
黎明に平明に蒙昧に芳しく
この世の書きなぐる鬼を通って
まだ無下に佇んでいるのです
誠心誠意春の眠りに溺れて
徹頭徹尾夏の目覚めに焦がれて
つぶつぶ煮えたぎるのです
地獄の釜に完膚なきまで
溶かされるのです
今はもう秋ましたぬき
つぶらな瞳によこしまな
焔を水のごとく仄かに湛えて
まるっきり斜めの
極限で途方もない夕焼けを試しては
もぐもぐ栗きんとんを貪りくたびれ果てて
る