僕は悲しんだことがないのです
悲しむということがないのです
あなたは僕を人でなしだという
僕が悲しみを知らないから
僕が人でないのなら
僕はいったいなんでしょう
ああ悲しみを僕は知らない
僕はみんなに聞いたのです
どんなときに悲しいのかと
みんな答えてくれないのです
みんな僕をじっと見て
あなたと同じ顔をして
ああ悲しみを僕は知らない
僕は突き抜ける銀の線、
期待されなかった偶然の燃焼機関
僕が人でないのなら
僕はいったいなんでしょう