昨日パーティーで
美しい人を見た
彼は自分が美しいと
気づいていなかったけれど
あれは彼の仮装だったのかしら
人はそのようになれるのだという
希望を与えるための
言葉と態度と表情による
もう彼には会えないのかしら
そんなにも多くの人を救いたいと
働いていて
その夜さえ一人を救い出した
魔法使いの仮装もせずに
平凡な容姿と
素朴な誇りと
強靭で見事な知性と
おそらくは両親から受け継いだ
血のように体を流れる使命感によって
ハッピーハロウィーン
ただ美しい人だけが私を恐れさせる