本日の詩

詩なり詩なり

230917

あんなにも苦しくて

その先にはなにもないように見えた

なにもかもが手探りで

まいにちの望みがまいにち絶たれているように

思えた

今のことにもこれからのことにも

これまでのことにも

すっかりと疲れきって

昨日までの絶望の連続に

今日の絶望が積み重なるのが見えて

これはもう続けられないと思ったとき

その時がいちばん輝いてみえたのだ

たぶんその人には

それから少しの成功があって

華々しい成功があって

堅固な成功があって

その苦しみから逃れられた運命と

それから結局なにも実を結ばず

あからさまな敗者として

排除された結果として

その苦しみから逃れられた運命とがあって

どちらを生きたとしても

もうあの輝きは二度と訪れない

先の見えない不安の中に投げ込まれて

もがいているときに

もっとも美しく

輝いていると

誰か教えてくれたなら