本日の詩

詩なり詩なり

221220

小雪たち、風にのって

はげしく舞い踊り

誰の懐にもななめから飛び込もうと

目まぐるしく景色を変えていて

道行く人は

ほとんど視界をうばわれながら

師走の町を急いでいる

 

暖かな部屋のなかでこの

病める人は奥歯で後悔を噛み砕く

苦い思い出があふれでて

じんわりと胸にしみ

腹へと落ちこんでいく

 

また

こいつも腸から下って

俺の死より前に暗渠から

下水処理施設を経て

整えられた教訓になり

口のでかい魚たちに

餌とごちゃまぜにされて

飲み込まれるだろうが

消化はされず吐き出されて

ぐるぐると世界を巡り

いつかこんな雪の日のふぶきの

欠片にいりまじり

狂おしいダンスを踊るとしたら