本日の詩

詩なり詩なり

20180515

村長の娘を名乗る女がある日やって来て
つまり気づいたときにはそこにいて
村長の代理だというと
私達にこう聞いた
次のうち
何を
ついたでしょう
いち尻もちをついた
に嘘をついた
さん悪態をついた
し頬杖をついた
ご不意をついた
わたしたちは
申し合わせたように
頬杖をついたを選び
村長の娘は
そっけなく
いいえちがいます
ろくコメツキバッタ
と言い私達はあまりにも
驚いて言葉もなかった
娘は皆さん間違っていましたので
財産は没収となりますといいそれは
あまりにもおかしな事だったがしかし
前にも前にもその前にも似たような話は
どこにでもあるという気がしてしかしどうすれば良いのかもう誰にもわからないのだ