本日の詩

詩なり詩なり

20150814

コインブラの僧院に
通学路ができて
学生がたまって
アイスクリーム屋ができて
星の青い夜には
彼らがたかって甘い
長い列をなしたり
丸い輪をくんだり
ふらふらと道に出て
酔ったような目で車を
見送るものだから
みんな困っているという

学生を追っ払えばよいのか
アイスクリーム屋が立ち退けば
よいのか
通学路をつぶせばよいのか
僧院があるのが悪いのか
僧がいなくなればよいのか
彼らが信じるところのものが
どこかに
夏のひとかたまりの水蒸気のように
雨となってどこか全然べつの
乾いた街に降り注ぎ、消え失せて
しまえばよいのか

今宵考えようではないか
まずアイスクリーム屋に
行って誰か見つけて知りあいになり
その中の誰かと友達になり
仲良くなり喧嘩をし旅に出て
恋煩いし
病気になって天気もよくなり
果実酒で酔っ払って事故に会い
金を貸したり巻き上げ巻き込み
巻き込まれまた貸しの部屋に
勘当された弟が転がり込んで
月を見上げてバケツに吐いて
トイレに入ってナイスな警句が
思い浮かんだりした後で

決めようではないか何も
かわらないわからないところを