かにの子がたけの子と
遊びったくって竹やぶに
かに歩きの小さな子歩きして
かさかさ横っちょ横っつら
さわさわ春風は吹いたさ
竹さん竹さん遊んておくらい
遊んてくんなきゃ竹やふ焼くそ
竹やふ焼けたらふやけた
きの子それみたことかと
喜ふそ
ちっさくおっきくささやくと
たけの子たけ皮土から出して
たはんたはんちょとまてね
あとちょとそんなら君と遊べるや
君は何して遊びたい
かにの子しばらく考えて
君は何して遊ひたい
たけの子穂先も柔らかく
しばらくここでしりとりしよう
そしたら君は何したい
かにの子はさみもとんがって
何かをさかしにいきたいな
たけの子しばらく考えて
じあおたがいの欲しいものを
さがしこしよ君何がほしい
かにの子はふいふい丸って
いうね、丸がほしくて
たけの子は蓋つき祭りって
いうね、祭りがほしい、
でも、まずはしりとり始めた
まずはね、春風のさわさわな
竹のやぶやぶのすみっこで
かにの子とたけの子が
しりとり始めたんだってさ