本日の詩

詩なり詩なり

20141001

渇いたと思ったのは
気のせいではなかった
道の向こう側には
柘榴が転がっていて
それは昨日までの夢
渡り切る前に近づいてくる
さっきまで見えなかった車
幻でないのはもはや太陽だけだ
たった今それが愚かさに
溶けながら道すら見えない

そして渇きだけが現実として
砂漠を貫く一本道のように