雨の日に太陽を
晴れの日に雨音を
恋しく思って
冬の日に梔子の薫り
春の日に
春の日に欲しくなるもの
この白い壁に
書かれた幾つかの数式
肩甲骨に当てられた
唇の柔らかさなど
無いもの
かつてあった(かもしれない)もの
率直なremark
屈託の無い嘘
曇りなき信頼など
思い出して
それがまた
長い一日への
希望にもなるわけだけど
失われたものが多すぎると
夜になって
雨が止んでしまいます