本日の詩

詩なり詩なり

20110504-2

もし世界が白と黒とでできていて

思念の延長線上に歴代カリフラワー達が

お辞儀しているとしたらやはりレモンの

一部をこっちに持って来なかったのだろう

途中で酸味を水晶の歯が

かじり落とさなかったかわからない

私はレモンの一部を忘れてきてしまった

だから今夜はレモンティーが飲めない

柔らかくなってきた世界は牧場から

どんどん柔らかくなってサモンとサモナとサモニアの

知る腐った週末へと近づいてゆくのだろう

運転するメロンの中は空洞だ、そして私は

レモンを忘れてきてしまったのが実に辛いんだ
(完)