本日の詩

詩なり詩なり

231022

まえにもどこかで書いたにちがいないが

きっとわたしは生という病にかかっていて

先がもう長くないにちがいないのだ

だから誰とも会わずに誰とも話さずに

日がな他人の競技を傍観することに

勤しんでいるのだ

他人はありとあらゆる競技に心を尽くして

スポーツに励んだり配偶者を出し抜いたり

敵対的買収を仕掛けたりありとあらゆる

場所で戦争をしようとしてお利口さんたちは

毎日素敵な殺傷兵器を地道にこしらえている

それは飛んでいったり飛んできたりして

その間にもまだまだ多くの子どもが生まれ

少しずつ日が短くなるようにただ

眠りと眠りの間が曖昧に短く溶かされて

世界がわたしから消えるのをひっそりと

待っているのだ 金木犀など愛でながら