本日の詩

詩なり詩なり

090727/23:51/ari-nomi

きみがキンギョソウのブーケと猫まぜ声で

博士を誘惑している間

あたしはミジンコ粉砕機を

ミジンコ粉砕機粉砕機で

粉砕しようとしていた


博士はきみの横顔にうっとりしている

ふりをして、キンギョソウじゃなくて

シュウカイドウよ、それ、と

いかにも冷静だった


博士がヤマカワ楽器店で買った口笛で

きみを愚弄している間

あたしのミジンコ粉砕機粉砕機は

博士のミジンコ粉砕機粉砕機粉砕機で

粉砕されようとしていた


きみが博士のコスチュームの

胸のところのハートに開いた

胸のところに鼻を近づけている

うちに割烹清田の卵焼きが

売り切れになったというメールが届いた

博士のミジンコ粉砕機粉砕機粉砕機を

あたしのミジンコ粉砕機粉砕機粉砕機粉砕機で